勉強しているのに覚えられない…
- 英単語を何度も見ているのに忘れる
- 教科書を読んでも頭に入らない
- ノートをまとめても記憶に残らない
このような悩みを持つ受験生は多いでしょう。
実は認知心理学では、「文字だけ」で学ぶよりも「文字+図やイメージ」を組み合わせた方が記憶に残りやすいことが知られています。
この考え方をデュアルコーディング(Dual Coding Theory)と呼びます。
結論
デュアルコーディングとは、
言葉による情報と視覚的な情報を同時に使って学習する方法
です。
脳は言葉とイメージを別々の経路で処理するため、両方を利用すると記憶を取り出す手掛かりが増えます。
受験勉強でも、
- 図を描く
- イメージ化する
- フローチャートを作る
- グラフで理解する
などで活用できます。
記事の概要
今回紹介する内容は、ScienceDirectの解説記事で紹介されているデュアルコーディング理論です。
この理論は心理学者アラン・パイヴィオによって提唱され、教育学や認知科学で広く研究されてきました。
「読むだけより、見る+読む方が覚えやすい」
という考え方の理論的な土台になっています。
デュアルコーディングとは?
私たちは情報を主に2つの方法で処理します。
① 言語情報
- 文字
- 単語
- 音声
② 視覚情報
- 図
- 写真
- イメージ
例えば、
「ミトコンドリア」
という文字だけを覚える場合は言語情報のみです。
しかし、
- 細胞の図
- ミトコンドリアの形
- ATPを作る工場というイメージ
も同時に覚えると、
言語情報と視覚情報の両方が使われます。
これがデュアルコーディングです。
なぜ覚えやすくなるのか?
例えば英単語の
apple
を覚えるとします。
文字だけなら、
apple
という情報しかありません。
しかし、
- 赤いリンゴ
- 果物売り場
- 実際に食べた経験
なども一緒に結び付けると、
複数のルートから思い出せるようになります。
つまり、
脳の中の検索経路が増える
ということです。
そのため記憶が定着しやすくなります。
受験勉強への活用法
英語
単語帳を見るだけでなく、
- 絵を思い浮かべる
- 英文を映像化する
- ストーリーを想像する
ことを意識します。
化学
反応式だけを暗記するのではなく、
- 電子の流れ
- イオンの移動
- 分子構造
を図で整理します。
例えば電池の問題なら、
電子がどちらへ流れるのかを毎回図にすると理解しやすくなります。
生物
- ホルモン作用
- 代謝経路
- 神経伝達
はフローチャート化すると覚えやすくなります。
数学
公式暗記だけでなく、
- グラフ
- 面積
- 図形的意味
を理解します。
例えば積分なら、
「面積を求める操作」
として理解することで忘れにくくなります。
実際の勉強でどう使う?
おすすめは次の流れです。
① 教科書を読む
↓
② 内容を図にする
↓
③ 図を見ずに再現する
↓
④ 白紙に説明する
↓
⑤ 翌日にもう一度再現する
これは
- デュアルコーディング
- アクティブリコール
を同時に使える勉強法です。
私の考え
私自身、理解が曖昧な単元ほど図を書いた方が覚えやすいと感じます。
特に化学や物理では、
文章を読むだけでは理解した気になってしまいます。
しかし、
- 電子の流れ
- 力の向き
- エネルギーの移動
を図にすると、
「なぜそうなるのか」
まで説明できるようになります。
闇雲に暗記するよりも精神的な負担も少なくなると感じています。
個人差があっても伸びる理由
デュアルコーディングは才能よりも学習方法に近い技術です。
今の成績が高くても低くても、
「記憶の手掛かりを増やす」
ことは誰でも実践できます。
そのため、多くの受験生が取り入れやすい勉強法と言えるでしょう。
研究・理論の限界
デュアルコーディングにも注意点があります。
- 図が複雑すぎると逆効果
- イラストを眺めるだけでは学習にならない
- 問題演習の代わりにはならない
あくまで、
理解と記憶を助けるための手段です。
おすすめ教材・商品
マインドマップ超入門
図解で知識を整理する方法を学べるため、デュアルコーディングを実践しやすい一冊です。
勉強法図鑑
図やイメージを使った学習法が多数紹介されており、本記事との相性が良いです。
暗記用ノート
図やフローチャートを書き込みやすく、デュアルコーディングを実践しやすいノートです。
FAQ
絵が下手でも効果はありますか?
あります。
上手な絵を描く必要はなく、矢印や簡単な図だけでも十分です。
英単語にも使えますか?
使えます。
意味を映像としてイメージすると記憶に残りやすくなります。
数学にも有効ですか?
有効です。
特に図形問題や微積分の概念理解で役立ちます。
まとめ
デュアルコーディングとは、
「文字」と「図」を同時に使って覚える学習法です。
脳内で複数の記憶経路が作られるため、思い出しやすくなります。
受験勉強では、
- 英単語の映像化
- 化学反応の図解
- 生物のフローチャート
- 数学のグラフ化
などで活用できます。
勉強時間を増やすだけでなく、覚え方そのものを工夫することも重要です。
参考文献
ScienceDirect
Dual Coding Theory


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