スマホを触ってしまい勉強に集中できない…
- 勉強中に気づいたらSNSを見ている
- 休憩のつもりが30分以上スマホを触ってしまう
- スマホが成績に悪いと聞くけど本当なのか知りたい
受験生なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
今回は、スマートフォン使用と学業成績の関係を調べた大規模レビュー研究を紹介します。
結論
この研究では、
スマホ使用頻度が高い学生ほど成績が低い傾向がある
ことが示されました。
ただし、
「スマホが直接成績を下げた」とはまだ証明されていません。
現時点では相関関係が確認されている段階です。
研究概要
論文タイトル
Smartphone Use and Academic Performance: A Literature Review
著者
Simon Amez
Stijn Baert
掲載誌
International Journal of Educational Research(2020)
この研究は、スマホ使用と学業成績の関係を調べた過去の研究をまとめたレビュー論文です。23本の研究結果を比較し、全体としてどのような傾向があるのかを分析しています。 (ゲント大学学術文献データベース)
実験内容
この研究自体は新たな実験ではなく、
過去に行われた23本の研究を統合して分析したものです。
対象は主に大学生で、
- スマホ利用時間
- スマホ依存傾向
- 授業中のスマホ利用
- GPA(成績平均)
などとの関係が調べられました。 (ResearchGate)
なぜスマホが成績に悪影響を与える可能性があるのか
研究では主に3つの理由が考えられています。
① マルチタスク
勉強中に通知を見る
↓
SNSを確認する
↓
再び勉強に戻る
この切り替えが脳の集中力を消耗させます。
人間は実際にはマルチタスクが苦手で、
「勉強しながらスマホ」は学習効率を大きく下げる可能性があります。 (ResearchGate)
② 勉強時間の減少
1日3時間スマホを触る人は、
その分だけ勉強や睡眠の時間が減ります。
スマホ自体が悪いというより、
時間の使い方の問題です。 (ResearchGate)
③ 睡眠の質の低下
夜遅くまでスマホを使うことで
- 就寝時間が遅れる
- 睡眠時間が短くなる
- 記憶の定着が妨げられる
可能性があります。
記憶は睡眠中に整理されるため、受験生には特に重要です。 (ResearchGate)
結果
レビューされた23研究のうち、
約78%の研究で
「スマホ使用が多いほど成績が低い」
という結果が報告されました。 (ResearchGate)
つまり、
研究全体としては
「負の関連がある」
という方向性が強く支持されています。
受験生への活かし方
スマホを禁止する必要はない
重要なのは
スマホを勉強の敵にしないこと
です。
例えば
- 勉強中は別室に置く
- Forestなどの集中アプリを使う
- SNSは夜30分だけ
- 通知を切る
だけでも集中力は大きく変わります。
私の感想・体験
私自身も勉強中にスマホを近くに置いていた時期がありました。
しかし、机から離れた場所に置くようにすると、思っていた以上に集中が続くようになりました。
特に数学や物理のような深い思考が必要な科目では、通知やSNSによる中断が減るだけで学習効率が大きく変わると感じています。
個人差があっても成績は伸ばせる
この研究は
「スマホを使う人は成績が低い傾向」
を示したものであり、
「スマホを使ったら絶対に成績が下がる」
という意味ではありません。
実際には
- 勉強目的で使う
- 時間管理を徹底する
- 通知を制限する
ことでスマホを学習ツールとして活用している人もいます。
重要なのは使用時間よりも使い方です。
研究の限界
この研究には重要な注意点があります。
レビューされた研究の多くは観察研究でした。
そのため
スマホ使用が原因で成績が下がったのか
それとも
もともと勉強習慣が弱い人がスマホを多く使うのか
は断定できません。 (ResearchGate)
つまり、
相関はあるが因果関係はまだ不明です。
おすすめ教材
Forest
スマホ依存対策で有名な集中アプリ。
勉強時間の可視化にも役立ちます。
Atomic Habits(ジェームズ・クリアー)
習慣形成について学べる世界的ベストセラー。
スマホ管理にも応用できます。
スタンフォード式 最高の睡眠
睡眠と学習効率の関係を学びたい受験生におすすめです。
FAQ
Q. スマホを完全にやめるべきですか?
いいえ。
重要なのは時間管理です。
Q. 勉強アプリも悪影響ですか?
学習目的の利用は必ずしも悪影響ではありません。
SNSや動画視聴などの娯楽利用が問題になりやすいです。
Q. スマホは何時間までなら大丈夫?
研究によって異なります。
明確な安全ラインはありませんが、
受験期は娯楽利用を最小限に抑えるのが無難です。
まとめ
- スマホ利用が多い学生ほど成績が低い傾向
- 23研究中約78%が負の関連を報告
- マルチタスク・時間不足・睡眠低下が原因候補
- 因果関係はまだ断定されていない
- 受験生はスマホを遠ざけるだけでも効果が期待できる
スマホを完全に捨てる必要はありません。
しかし、
勉強時間だけはスマホに支配されない環境を作ることが、成績向上への近道かもしれません。
参考文献
Amez S, Baert S.
Smartphone Use and Academic Performance: A Literature Review.
International Journal of Educational Research. 2020. (ゲント大学学術文献データベース)


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